学会発表終了!

昨日は、日仏会館で行われた学会発表でショパンの人生最後のポロネーズである幻想ポロネーズを演奏し、その後のシンポジウムで口頭発表がありました。

この曲を聴くと魂が静かに揺さぶられていくのは何故なのか、晩年の作品でありながらショパンのポーランド時代を追うことで観えてきた世界、そこから更にバロック的要素とポロネーズの観点から考察したものをこれまで何の先入観もない全くの新曲で敢えて臨みましたが、演奏表現に繋げていくには課題は山ほど。これで終わりではなくここからがスタート。諸先輩の先生方、本当に優しくて温かくて…この様な機会を頂き感謝しております。

昨日、6月にこの曲を再び演奏する機会を頂いたので、また気持ち新たに曲を練り上げ、この曲でこれから多くの本番を踏みながらまだまだ時間をかけて熟成させて揺るぎないレパートリーにしていきたいと思いました。

懇親会後の帰り際に、学会理事をしている気心の知れた20年来の友人を捕まえて恵比寿のバーへ。

昨年の発表も含めて色々振り返りながら、今まで目を向けてこなかった分野、研究領域が今回の発表を機に広がり、生涯かけてまだまだやるべきこと、勉強すべきこと、考えるだけで遥か気の遠くなるような膨大なものが見えてきました。

これらをどの手順でどの様に手をつけていくのかをこの春にまずはゆっくり整理し、できることからひとつひとつ。そして何よりも自分の課題から逃げずにじっくり向き合っていこうと誓いました。

家に帰ると、忙しい中、仕事の合間を縫って演奏を聴きにきてくれた主人が私の大好きなエクレアをそっと出してくれました。そのエクレアは、言葉語らずにしてこれからの勇気と次へと向かわせてくれる…そんな優しさと強さとほろ苦さが深く心に沁みていく味でした。

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